スフィンクスのカチューシャ・Ⅱ


「オイディプスとスフィンクス」よりスフィンクスのカチューシャ、
2つめはスフィンクスの翼をメインのモチーフにしたものです。

羽根とビジューをワンポイントにつけたこのデザインはずっと頭の中にあったのですが、
なにぶん既製パーツ頼みの制作環境なので、
こういったブルーグレーの羽根がなかなか見つからなくて、形にできずにいました。
特に鳥の羽根は動物由来の素材ですし、洗浄や染色なども難しそうなので、
こうして少し取り入れるだけの場合は既製パーツが安心でもあるかな、と。

 そんなこだわりの?羽根は、白とブルーグレーの2色を重ね、
絵画に描かれているようなグラデーションを作っています。
ビジューもあくまで羽根の根元だけにとどめたので、
モローが描いたスフィンクスの大きな翼のイメージが出せたかなと思います。

平らに頭に沿う形ですが、TPOで言うと完全に「ハレ」の日用ですね。

Ⅰよりも径が1ミリ小さいパールビーズを使い、
土台となる黒いサテンリボン巻きのカチューシャはⅠより太いものを使うことで、
羽根とビジューの存在感の分、パールを華奢にみせてあります。

黒い土台がはっきり見えますので、
装着したときワイヤーが目立たないように巻き方を工夫しました。
目立たなければⅠのようにもりもり巻いたほうが滑り止めにもなり丈夫なのですが、
こちらは強度とデザインのバランスをみて巻いてます。