Dilettante de Fontenay(フォントネエの好事家)シリーズの物語

Dilettante de Fontenay(フォントネエの好事家)


…とは、ユイスマンスの小説『さかしま』の主人公・デゼッサント卿のことです。
 彼は神学校を出ていますが、
 敬虔な信仰心からというよりは、ものそのものの美しさから、
 キリスト教的なモチーフをめでています。
 このたび、彼がパリへ引き上げることになったため、
 フォントネエの風変わりな屋敷に眠っていた装飾品たちが売りに出されたようです。


…という妄想ストーリーです。
十字架やおメダイなどのモチーフのほか、
ヨーロピアンテイストの作品もこのシリーズで制作しております。

また、デザインフェスタVol.40にはギュスターヴ・モローの絵画の中から、
これを身につけてみたかった!という装身具を何点か制作していく予定です。
モローの描いたサロメの連作のうち「踊るサロメ」「出現(まぼろし)」は、
デゼッサントのもっとも愛する絵画として取り上げられています。
彼がサロメの宝飾品と同じものをあつらえさせていたとしても、不思議ではありません。